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歯科医療コラム

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歯の痛みについて

制作事例_01

皆さん、こんにちは。L歯科クリニックです。

前回まで、歯磨きの重要性やむし歯がどのようにできるかというテーマでお話してきました。今回は、歯の痛みについて考えてみたいと思います。

 

「歯が痛い!」とか「歯がしみる!」など、歯の痛みに悩まされたことがある方、少なくないのではないでしょうか。歯科医院を受診される方のほとんどが何らかの痛みや違和感を訴えます。歯の痛みを感じる原因はいくつか考えられるのですが、一番分かりやすいものはむし歯です。歯の中には神経が通っていて、むし歯(細菌による酸で歯が脱灰している状態)が進行すると、歯の神経に刺激が伝わることで痛みを感じます。

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歯の一番外側の表面は、白いツルツルとした構造になっています。その部分を「エナメル質」と呼んでいます。エナメル質はとても硬くて、人体の中で最も固い組織だそうです。ほとんどが無機質(=ハイドロキシアパタイト)でできています。人によってエナメル質の色が違うように見えますが、実は半透明なのです。しかし、歯が黄色い白の人もいれば、青みがかった白に見える人もいるのですが、そのように歯が白っぽく見えるのは、その下にある「象牙質」という組織が透けて見えているのです。

 

エナメル質の下にある象牙質は、歯の本体を作っている組織です。エナメル質と同じ無機質(ハイドロキシアパタイト)とコラーゲンなどからできているため、エナメル質に比べると弾力性があります。象牙質の下には「歯髄」と言って、大事な神経や血管が入っているため、エナメル質が受けた衝撃を軟らかい象牙質が吸収し、中の神経を守っている。そんな構造に歯は作られています。

 

その歯髄には、エナメル質が受けた刺激やむし歯などの刺激を脳へ伝える神経が入っています。さらに、無数の血管が歯髄の中には入りこんでいるため、その血流に乗って酸素や栄養素が歯の内部に届けられています。

先ほど、歯の痛みを感じる原因にはいくつかあると説明しました。確かにお口の中の痛みというのは様々です。歯周病がひどくなり、歯の周りの歯茎が腫れて痛みが出る、あるいは転んでしまって顎の骨を骨折してしまった、など数えたらきりがありません。その中でも、歯が原因で歯の痛みが出る場合を考えてみます。

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まずは、むし歯。むし歯は細菌が出す酸により、歯が脱灰します。その刺激が象牙細管という管を通って歯髄(神経)に刺激を伝達することで痛みが生じると考えられています。むし歯までいかなくても、恐らく皆さん経験があると思いますが、知覚過敏を想像したら分かりやすいと思います。とても冷たいアイスをガブリとすると、しみるー!と感じたことはありませんか?あるいは、熱く煮た大根をガブリでも同じです。急激な温度変化によって、歯がしみることがあります。それを知覚過敏と言います。歯ぎしりや食いしばりがある方、もしかすると歯を磨く力が強すぎて歯の根元が削れてしまっている方。そういう方は、少し冷たいお水でもしみるかもしれません。これは、象牙質内にある象牙細管を刺激が伝わりやすい状態にあると言えます。要は、感覚が過敏になっている(=知覚過敏)わけです。

 

知覚過敏は、むし歯とは大きな違いがあります。冷たいお水などの刺激を加えた後、1分程で痛みが引くかどうか見るのです。もしすぐに痛みが引けば、一過性(その時だけ)の痛みということになります。すなわち、知覚過敏です。むし歯が進行して神経に触る痛みは、すぐには治まりません。むし歯の治療をしないと、基本的にずっと痛みが続きます。

知覚過敏の処置として、歯磨剤があります。知覚過敏の症状を抑える薬剤を含んだ歯磨剤を使います。有名なのが「シュミテクト」です。その他には、露出した象牙細管を封鎖するための塗り薬を歯科医院で塗布します。それでも効果が得られない場合は、もう少し進んだ治療が必要となることもあります。

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歯が原因で歯の痛み(神経の痛み)が症状として出る場合は、「歯の破折」やむし歯が進行して歯髄の炎症を起こした「歯髄炎」があります。これは、神経を除去する処置が必要になるかもしれません。

 

このように、歯の痛みといっても様々な原因が考えられます。少しでも痛みや違和感があれば、まずは原因を見極めることが重要です。大きな処置が必要になる前に、ぜひL歯科クリニックにご相談ください。

 

L歯科クリニック 歯科医師 副島寛貴

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